こんにちは!
この記事では、『サイエンスZERO』2020年11月1日放送の「天然染料 藍の科学 抗ウイルスに農業革命も!?」のエッセンスを紹介していきます!
ジャパンブルーとして海外でも人気の藍染めですが、藍染めの技術は人類最古の科学技術の一つでもあるんだとか。
藍染めに使うのは「タデアイ」の葉っぱ。一見普通の葉っぱですが、傷をつけると青っぽく変化するんですね〜
さらに、そんな藍の最新の研究から生地を染めるだけにとどまらない想像以上のスーパーパワーが見つかっているといいます!
一体どんなことなんでしょうか?
藍は人類最古の天然染料といわれ、古くから日本だけでなく世界中で親しまれてきた。その理由は美しい色合いに加え、抗菌・防臭効果があるとされてきたため。その驚きの実力が最新科学で次々と明らかに。藍の葉から抽出したエキスの強力な抗菌・抗ウイルス作用が科学的に確かめられ、農作物の成長を促す未知の作用まで確認された。さらに、「ジャパン・ブルー」と呼ばれるほど江戸時代の日本人に定着した謎も科学的にひもとく。
サイエンスZERO「天然染料 藍の科学 抗ウイルスに農業革命も!?」 放送日と出演者は?
【放送日】2020年11月1日
【司 会】小島瑠璃子、森田洋平
【ゲスト】東北医科薬科大学教授…佐々木健郎、東京大学大学院教授…浅見忠男
【語 り】利根川真也
【放 送】 毎週日曜 [Eテレ] 午後11時30分~0時
【再放送】 翌週土曜 [Eテレ] 午前11時~11時30分
サイエンスZEROで藍のスーパーパワーに迫る!藍の抗菌・抗ウィルス力!どこで研究している?
藍のスーパーパワーひとつめ。抗菌・抗ウィルス力の最新研究をしているのが、東北医科薬科大学。宮城県の仙台駅からクルマで10分ほどの場所にある私立大学です。
説明してくれたのが、東北医科薬科大学 薬学部の佐々木健郎(ささきけんろう)教授。生薬などの天然物の薬効を研究されているそうです。
サイエンスZEROで藍のスーパーパワーに迫る!藍の抗菌・抗ウィルス力!藍エキスの研究が進行中!
植物由来の液体を使って藍の成分を抽出して作るのが「藍エキス」。藍エキスには100種類もの物質が溶け込んでいるんだとか。
佐々木先生の研究では藍エキスを使って実験をした結果、黄色ブドウ球菌の増殖を抑える効果があったとのこと。別の研究者によるインフルエンザウィルスを使った研究においてもウィルスの増殖を抑える効果があったということです。
今も絶賛研究中とのことですが、わかっていることは、効果があるけどはっきりとした理由解明には至っていないということ。
近い将来、原理がはっきりわかると、菌やウィルスに対してより効果的な使い方が発見できそうですよね!
サイエンスZEROで藍のスーパーパワーに迫る!イチゴの成長促進に効果あり!
青森県のイチゴ農家が使っているのが藍の葉から抽出した液体。
当初はイチゴの葉につくカビなどへの対策として散布していたんだとか。
使い始めて3年すると、イチゴの実が大きくなり、収穫量も増えてきたといいます。
これを受けて、調査に来たのが東京大学大学院 農学生命科学研究科の浅見忠男教授。植物研究の第一人者とのこと。
現在も研究が進められている最中ですが、藍の葉のエキスには植物の根の成長を促す効果があることが科学的に確認できたようです。
これも原理がはっきり分かると、イチゴだけでなくそのほかの農産物にも使えるものになり、まさに農業革命になりそうなことなんだとか。
将来の研究成果が楽しみですね!
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