サイエンスZEROで尾瀬 総合学術調査に独占密着取材!20年ぶりの大規模調査で地下トンネル発見!

サイエンスZERO

こんにちは。

NHK Eテレで放送している『サイエンスZERO』。毎回毎回いま話題の最先端の科学と技術をとっても分かりやすく解説してくれるので、ワタクシの大好きな番組でもあります。今回は、2020年6月21日放送の「大調査!尾瀬 知られざる地下世界」ご紹介します!

日本最大の山岳湿原「尾瀬」で、およそ20年ぶりの総合学術調査が行われた。取材班はこの調査に1年間、独占密着。尾瀬が希少な動植物の楽園となっている秘密に迫った。科学者たちを驚かせたのは「竜宮」と呼ばれる池の調査。常に渦を巻きながら水を吸い込み続ける池は、一体どこに続くのか?最新の水中ドローン調査で、尾瀬の地下に潜む“トンネル構造”が明らかに。尾瀬の生態系を支えるカギは知られざる地下世界にあった!?

サイエンスZEROで尾瀬 総合学術調査に独占密着取材!〜放送日と出演者は?

【放送日】2020年6月21日

【司 会】小島瑠璃子、森田洋平
【ゲスト】国立環境研究所 シニア研究員…野原精一
【語 り】保里小百合

【放 送】 毎週日曜 [Eテレ] 午後11時30分~0時
【再放送】 翌週土曜 [Eテレ] 午前11時~11時30分



サイエンスZEROで尾瀬 総合学術調査に独占密着取材!尾瀬国立公園はどこにあるの?

大規模調査が行われたのは尾瀬国立公園。東西6キロ、南北2キロにわたる日本最大の山岳湿原なんだそう。

その歴史は古く、1934年(昭和9年)に日光国立公園の一部として指定。その後、2007年8月30日に分割・周辺地域を編入し、福島県、栃木県、群馬県、新潟県の4県にまたがる29番目の国立公園として今の形になったとのこと。

尾瀬といえば、夏がく〜れば思い出す〜♪ という「夏の思い出」が自然と浮かんできますね。




サイエンスZEROで尾瀬 総合学術調査に独占密着取材!統合学術調査とは?

およそ20年ごとに大規模な調査が行われているといいます。前回は1994〜1997年度にかけて実施。今回の調査は 2017〜2019年度までの3年間実施されました。20年ぶりの調査ですね。

地質、生物、気象などの様々な分野の専門家100人以上が参加しました。その調査項目は40種類にもなるんだとか。

NHKはお得意の8Kカメラやドローンなどの最新機器を携えて、第4次総合学術調査に1年もの間密着取材!水中の8K画像は水の揺らぎまで捉える精緻な映像を楽しませてくれました!



サイエンスZEROで尾瀬 総合学術調査に独占密着取材!尾瀬の環境を育むのは豊富な水!

尾瀬は周囲を2000メートル級の山に囲まれた場所。豪雪地帯でもあって4メートルもの雪が積もることもあるんだとか。周辺の降水量は年間1億5000万トンにも。

この豊かな水が尾瀬の貴重な生態系を支えているんですね〜

サイエンスZEROで尾瀬 総合学術調査に独占密着取材!池塘(ちとう)の地下世界が初めて確認されたゾ!

尾瀬には大小様々な大きさの池や沼があります。その数はなんと1800以上!しかも、そのすべてに番号がつけられていて、新しくできたものや消えてしまったものが分かるようになっているんだとか。

この池や沼のことを「池塘(ちとう)」というんだそうな。ワタクシも初めて聞く単語です。

しかも、池塘はそれぞれで環境や生息する動植物が異なっているんだとか。調査するにしても数もハンパないので、人数集めてもそれ相応の期間かかりますよな〜

でも、研究者の皆さん、楽しくってたまらんのでしょうね〜

番組で詳しいお話をしてくれた野原さんも、そんな雰囲気丸出しでしたね。


池塘ナンバー KA 1-04に潜る!8K画像が捉える湧水地点!

真冬のマイナス20℃の世界でもこの池塘の一部は凍らないという特別な場所。NHK潜水班のカメラマンが8Kカメラと共に潜りました。

そこに映し出されたのは、水深2メートルの湿原の地下世界。泥炭層が積み重なった洞窟のような場所を大量のプランクトンが漂い、ゲンゴロウが泳ぎ、水草が生える池の底からはヒツジグサが水面目指してめいっぱい背伸びしています。

尾瀬の湿原を支える泥炭層

気温が低いため植物が腐ることなく積み重なってできあがったもので、年間0.7ミリメートルずつ成長していくんだとか。

尾瀬の泥炭層の厚さは5メートルほど。およそ8000年かけて今の姿になったということなんだそう。

尾瀬の湿原誕生はだいたい紀元前6000年ってことですよね。そのころ、日本では縄文時代のはじめのあたり、海外では今イギリスがあるブリテン島がヨーロッパ大陸から分離した頃なんだとか。めちゃめちゃ歴史を感じますよね〜

湧水地点発見!

半径2メートルほどの部分だけ水草が全く生えていない場所を8Kカメラは捉えていました。水草が生えないということは、常にこの場所が撹乱されているってことで、湧水地点である可能性大とのこと。この湧水のおかげで、この池塘は冬でも凍らないんだと考えられています。

8Kの画像はやっぱりすごいみたいで、肉眼で見るよりもあとで画像で見る方がいろんなものが見えるんだとか。プランクトンが一面に漂っているのが見えましたが、肉眼では見えなかったそう。


池塘ナンバー NA 9-05「竜宮(りゅうぐう)」に潜る!地下水路を探検!

この竜宮という池塘には川が3本流れ込んでいるんだそう。鳴門の渦潮のごとく、水面が渦巻くダイナミックな池塘です。

ところが、地上からは水の出口が見当たらない不思議な池塘なんだとか。

そのいっぽう、竜宮から100メートルくらい離れたNA 9-04という池塘では1本の川が出ている。この2つの池塘は地下で繋がっているんじゃないか?今回の調査ではその地下水路を辿ることに大成功・実証してみせたんです!

はじめは潜水班が8Kカメラを持って潜ったんですが、水路が狭く断念。後日水中ドローンでリベンジを果たしたんです!

ドローンをNA 9-04から投入。さまざまな障害物を乗り越えながら見事NA 9-05竜宮に浮上してきました!

水中ドローンを使えば動画撮影だけじゃなく、3次元スキャンを使った地下水路のデータ化もこれからできるようになりそうですよね。

これからも世代を超えて、その時代時代の最新機器を使った調査が積み上げられていくんでしょうね。ロマンある話ですよね〜



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