サイエンスZEROが高専生のディープラーニングコンテスト・DCON 2020に密着!テーマ内容と結果を紹介🎶

こんにちは。

NHK Eテレで放送している『サイエンスZERO』。毎回毎回いま話題の最先端の科学と技術をとっても分かりやすく解説してくれるので、ワタクシの大好きな番組でもあります。

今回は、2020年9月6日放送の「AIビジネスで一獲千金! 全国高専ディープラーニングコンテスト」ご紹介します!

昨年のコンテストはプレ大会で、サイエンスZEROで取り上げていました。2020年からが本番大会開始のようです。

コンテストの正式な呼び名は「第1回 全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト 2020(DCON 2020)」というもので、DCON 2020は記念すべき第1回大会になるんですね。

人工知能・AIを駆使する高専生が挑むビジネスコンテスト「DCON」に密着!えりすぐりの11チームが現役ベンチャーキャピタリストたちをうならせるビジネスを次々と生み出し、企業評価額を競い合う。数億円という評価が続出!農業・漁業・観光・福祉など日本の産業を盛り上げようと奮闘する未来の起業家たちの熱い戦いを2週にわたりお伝えする。第1週は8月に行われた大会の様子に密着。栄冠はどのチームに!?

サイエンスZEROが高専生のディープラーニングコンテスト・DCON2020に密着!放送日と出演者は?

【出 演】小島瑠璃子、ヒャダイン、松尾豊

【放送日】2020年9月6日

【放 送】 毎週日曜 [Eテレ] 午後11時30分~0時

【再放送】 翌週土曜 [Eテレ] 午前11時~11時30分



サイエンスZEROが高専生のディープラーニングコンテスト・DCON2020に密着!DCONってどんなコンテスト?

DCONの主催は 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)です。

そもそも、ディープラーニングコンテストとはどんなことを競うコンテストなんでしょうか?

番組ではあまり詳しくは紹介されていませんでしたが、DCON 2020のホームページから引用してみましょう。(https://dcon.ai/#about

DCONは、高等専門学校生(以下、高専生)が日頃培った「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用した作品を制作し、その作品によって生み出される「事業性」を企業評価額で競うコンテストです。

放映されたのは2020年8月22日に開催された本選の様子でした。

各チーム5分間のプレゼンののち、審査員からの質疑を経て、投資価値の判断が下されます。テーマの価値が金額ではっきりしてしまうので、学生たちにとってはプレゼンの緊張以上のドキドキの瞬間です。

DCONでは、書類選考の一次審査、プロトタイプ制作とプレゼンを伴う二次審査を通過したチームのみが本選に進めるといいます。応募から本選結果発表まで、1年弱の取り組み日程ですが、学生たちはきっとテーマエントリー目指してしっかり準備しているんだと思います。

DCONにエントリーできるのは全国の国公私立高等専門学校に、応募時点で在籍している学生であること。1チーム1〜7名で1チーム1テーマでの応募とのこと。チームの掛け持ちや、複数校・複数キャンパスの混成チームはNGみたいです。

来年開催のDCON 2021の応募期限が10月30日なので、テーマを温めている学生さんたちはエントリーし損なわないようにね!


サイエンスZEROが高専生のディープラーニングコンテスト・DCON 2020に密着!DCON 2020本選審査の結果は?

本選プレゼンに進んだのは日本から10チーム、海外から1チームの計11チーム。

プレゼン結果から審査員がつけた企業評価額と投資額の高いものがより優れたテーマと判断されました。

最優秀賞/若手奨励賞
:::doc(てんどっく)-自動点字相互翻訳システム-
東京工業高等専門学校 プロコンゼミ点字研究会
企業評価額 5億円/投資総額 1億円

KDDI賞/コニカミノルタ賞
Deep Learningを用いた高品質カンキツ育成支援システム
鳥羽商船高等専門学校 NIT TOBA, SiraisiLAB
企業評価額 5億円/投資総額 7000万円

ディープラーニングを用いた高速魚種選別システム
佐世保工業高等専門学校 佐世保高専魚市場チーム
企業評価額 5億円/投資総額 5000万円

カリスモ/車両を検出してアラートするモバイル端末
長岡工業高等専門学校 長岡高専 視覚情報処理研究室
企業評価額 3億円/投資総額 3000万円

矢崎賞
ディープラーニングを用いた美ら海の環境保護プロジェクト
沖縄工業高等専門学校 Fish learning 2.0
企業評価額 1億5000万円/投資総額 1500万円

RouteMap/鳥羽市を対象とした旅行プラン提供サービス
鳥羽商船高等専門学校 ezaki-lab
企業評価額 1億円/投資総額 3000万円

IoTセンサーとディープラーニングによる山火事の早期発見とその拡大予測
モンゴル3高専(モンゴル工業技術大学付属高専・モンゴル科学技術大学付属高専・新モンゴル学園高専) モコ
企業評価額 5000万円/投資総額 1000万円

草刈りロボット/自動走行で草刈りを行う人工知能搭載ロボット
香川高等専門学校 詫間キャンパス MitoyoRobotics
企業評価額 5000万円/投資総額 500万円

アイング賞
イルカ(いるか?)/音とセンサーを使って部屋に人が居るかを検知するシステム
長岡工業高等専門学校 長岡高専プレラボチーム
企業評価額 5000万円/投資総額 500万円

ナメクジ忌避システム
阿南工業高等専門学校 岡本Lab
投資判断なし

物流倉庫の自動化と作業負担軽減を実現する次世代物流AGVシステム
北九州工業高等専門学校 久池井研デジものチーム
投資判断なし

残念ながら投資判断のつかなかったテーマもありましたが、高専生みんな世の中の課題に対して果敢に挑みました。そして、長い期間一生懸命取り組んだテーマの評価をお金で直接測られるというビビって当たり前のプレゼンの場においても堂々と、懸命に戦っていました。

そんな高専生のみなさんには、ただ、ただ、脱帽です。将来につながる、得難い、とっても良い経験をしたと思います。


サイエンスZEROが高専生のディープラーニングコンテスト・DCON 2020に密着!DCON 2020本選出場した高専は?

東京工業高等専門学校:国立

鳥羽商船高等専門学校:国立

佐世保工業高等専門学校:国立

長岡工業高等専門学校:国立

沖縄工業高等専門学校:国立

香川高等専門学校:国立

阿南工業高等専門学校:国立

北九州工業高等専門学校:国立

モンゴル3高専
モンゴル工業技術大学付属高専
モンゴル科学技術大学付属高専
新モンゴル学園高専



サイエンスZEROが高専生のディープラーニングコンテスト・DCON 2020に密着!DCON 2020本選出場したテーマは?

サイエンスZEROでは放送時間の30分の中にギュギュッ〜とDCONの旨みを凝縮して見事に表現してくれてました。本当にドラマチックな内容だったと思います。

その一方で、時間の制約から投資判断なしとなってしまったテーマのプレゼンや質疑の内容がカットされてしまったりしていたシーンも多々あります。これはもどうしょうもないですよね。本選での全テーマのノーカット映像はYouTubeで公開されているんですよ🎶

:::doc(てんどっく)-自動点字相互翻訳システム-:東京工業高等専門学校

国立東京工業専門学校 プロコンゼミ 点字研究会の作品。

テーマ選定の原点は2019年4月にさかのぼるといいます。

娘さんが小学校からもらってくる手紙が読めないという、ある目が不自由な方から相談からを受けたことから、テクノロジーで解決すべき課題と捉えたことから始まったとのこと。

身の回りにある文書を点字に翻訳するシステムを開発して課題を解決しようと取り組みました。

このチームの取り組みの大前提として、文章を点字で表現するための仕組みを良く理解しておく必要があるんだと思います。そのあたりのことはスルーされていましたが、きっと課題分析の段階でみっちりと学んだんだと想像しました。

審査員からも質問されていましたが、視覚障害者への支援策としては音声読み上げもあります。音声化ではなく、なぜ点訳することにしたのか?

この質問にも明確に答えていました。

視覚障害者の方の生の声を聞くと、あとで読み返せるように点字で残しておきたいというニーズがあったということ。

音声だと覚えておかなきゃいけないですけど、いつまでも覚えてらんないですもんね。あとから読み返せる点字という物理的に触って確認できる形になっていると便利ですよね。

ユーザーのニーズをしっかり押さえているってとても大切なことです。

開発した点字翻訳のプロセスは次のようなものだといいます。

  1. 展示に翻訳したい文章をカメラで撮影しインターネットでデータをアップロード
  2. AIが文章を要約して点字に自動翻訳しデータを返送
  3. 点字ディスプレイに結果を表示

長文を機械点訳すると、点字文字数が数倍に膨れ上がってしまうんだとか。元の文章がA4で1枚だったものが点字にすると5枚もの量になってしまうほどなんだそう。

この課題解決のためにディープラーニング(BERT)で文章を要約するシステムを開発したとのこと。ここがこの点字翻訳システムのキモとなる部分なんだと思いました!

一体どうやってんのか?興味が湧くところですが、詳しいところには触れずじまい。ザンネン!

点字の課題は世界共通とのこと。現時点で同様のシステムを開発している競合はいないということなので、世界進出も見据えての取り組みとなっているようです。

この子たちのこれからがとても頼もしく、楽しみです。



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