東京オリンピック2020の聖火到着イベントでの大編隊でのフライトや、医療従事者への感謝のフライトで東京上空を飛んだことなんかでさらに注目を集めているブルーインパルス。
ここでは、ブルーインパルスについてのうんちくネタを集めてみました。
ブルーインパルスとは?ブルーインパルスってそもそも何なの?
ブルーインパルスとは、航空自衛隊に所属する飛行隊の呼び名。
もうちょっと正確に表現すると次のようになります。
航空自衛隊・航空教育集団・第4航空団・第11飛行隊「ブルーインパルス」
航空自衛隊において唯一のアクロバット飛行専任の部隊になるんです。
宮城県松島基地を本拠地として、例年全国各地の航空自衛隊の基地で開催される航空祭でアクロバット飛行を披露しています。
2020年シーズンは新型コロナウィルス感染拡大防止のため、残念ながらすべてキャンセルとなってしまいました。
そんな中でも、聖火到着時や医療従事者への感謝フライトでは、美しい編隊飛行を披露してくれましたね。自粛で沈みがちな日常の中で、久々に多くの人が青空を見て笑顔になれた、そんな日でしたね!
来シーズンこそは、航空祭や東京オリンピックのフライトも合わせてブルーインパルス のフライトを楽しみたいですね!
ブルーインパルスとは?ブルーインパルスは何のためにアクロバット飛行してるの?
航空自衛隊の広報ページから引用してみましょう。
航空自衛隊の存在を多くの人々に知ってもらうために、航空自衛隊の航空祭や国民的な大きな行事などで、華麗なアクロバット飛行(これを展示飛行と呼びます)を披露する専門のチーム、それがブルーインパルスです。正式名称は、宮城県松島基地の第4航空団に所属する「第11飛行隊」。青と白にカラーリングされた6機の機体が、大空で展開する一糸乱れぬフォーメーション、そしてダイナミックなソロ演技――次から次へ繰り広げられる驚異のパフォーマンスは、初めて観る人にとっては驚きの連続に違いありません。地上は大きな感動と歓喜の声に包まれます。その美しく雄大、華麗にして精密なフライトは、内外から高い評価を得てきました。これからもブルーインパルスは、「創造への挑戦」を合言葉に、より多くの人に「夢・感動」を感じていただける展示飛行を求め続けていきます。
自衛隊・航空自衛隊の広告塔としての大きな役割を担っているんですね。
「PRのためにアクロバットやる必要あんの?」という声も聞こえてきそうですけど、テレビや動画ではなくって、実物の実演をぜひ見てみてください!
展示飛行そのものの迫力はもちろんですけど、それを見上げる観客のみなさんから発せられる「すげー!」「かっこいい〜!」「きれい〜!」っていう声があっちこっちから聞こえてきます。超一流の演技はやっぱり素直にやっぱり凄いんです!
自衛隊広報室(正式名称か自信ありませんけど)の姿を描いた作品もあるんですよ。テレビドラマにもなっているんで見た方も多いのでは?
テレビドラマでは、主人公を演じる綾野剛さん、ヒロインの新垣結衣さんの恋バナをからめて楽しめる作品に仕上がっていました。ワタクシ的にはさらに柴田恭平さんの厳しくも愛情溢れる役どころがお気に入りです。
原作は有川浩さんです。原作を読んでない方はぜひいちど読んでみてくださいね!
ブルーインパルスとは?ブルーインパルスは戦闘機でアクロバット飛行やってるの?
ブルーインパルスの誕生は1960年8月。静岡県浜松基地が誕生の地になりました。
この時に使用された機体はF-86F。アメリカ製の当時の航空自衛隊の主力戦闘機でした。
ブルーインパルスでは、使用する飛行機の老朽化により何回か機種更新が行われているんです。
初代がF-86F、2代目がT-2、そして現在の3代目がT-4となっています。それぞれの代の使用機体にちなんで、初代を86(ハチロク)ブルー、2代目をT2(ティーツー)ブルー、3代目をT4(ティーフォー)ブルーと呼んだりします。
Fは戦闘機をあらわすFighter(ファイター)の頭文字、Tは練習機をあらわすTrainer(トレーナー)になります。なので、初代86ブルーは戦闘機を改造してアクロバット飛行をやっていたことになりますが、それ以降のT2/T4ブルーは練習機を改造してアクロバット飛行をやっているんですよ〜
86ブルーでは、1964年の東京オリンピック開会式で大空に五輪マークを描いたり、1970年には大阪で開催された日本万博博覧会開会式で「EXPO’70」の文字を描いたりしました。
そして、1981年2月に86ブルーは引退(退役)します。通算545回の展示飛行を行いました。
代わって1982年7月に公式デビューしたのがT2ブルー。国産の超音速練習機T-2にブルーインパルス専用の装備とカラーリングをまとってのデビューです。
カラーリングデザインは、女子高校生4名による作品が一般公募で選ばれたことも注目を集めてました。
T2ブルーは1985年12月に引退、通算175回の展示飛行でした。
現在活躍中のT4ブルーは、1996年4月の防衛大学入学式での航過飛行を皮切りに公式展示飛行を開始。
1998年の長野オリンピック開会式でのフライト。小澤征爾さんの指揮するベートーベン交響曲第9番第4楽章の演奏終了とともに開会式会場上空を通過・散開するという離れ技をやってのけました(レベルオープナーという展示科目)。
その後も全国各地で、航空祭以外のイベントでも華を添えるフライトを行なってきています。
来年は東京オリンピックにも華を添えてくれることを期待しています!
ブルーインパルスとは?ブルーインパルスのアクロバット飛行はどんな種類(区分)があるの?
ブルーインパルスが飛行するときのお天気状態も当然さまざま。雲ひとつないド晴天の時もあればどんよりした雲が一面に広がっている時もあります。大雨の時はさすがにフライト中止になっちゃいますが、雲の高さ(正確には雲底高度)によってプログラムを変えているんです。
雲がない時や雲底高度が高い時に使う第1区分
雲底高度が少し低くなった時に使う第2区分
雲底高度が低く、垂直方向の展示課目ができなくなった時に使う第3区分
さらに雲底高度が低い時に選択する第4区分
気持ち良く満喫できるのはもちろん第1区分や第2区分なんですが、桜の花びらを模した「サクラ」は第3/第4区分のみの課目。サクラ、風がない時には本当にキレイなんですよ。
ブルーインパルスとは?ブルーインパルスみたいなアクロバット飛行チームは日本だけにあるの?
日本ではジェット機を使って複数の飛行機が編隊を組んで行うアクロバット飛行チームはブルーインパルスだけ。
同じようにジェット機を使うアクロバット飛行チームは海外の軍隊にもあります。
アメリカ空軍のサンダーバーズ、アメリカ海軍のブルーエンジェルスが超有名どころ。この両チームは戦闘機を使用しており、そのフライトはど迫力ものです。
イギリス空軍のレッドアローズ、イタリア空軍のフレッチェ・トリコローリ、フランス空軍の
パトルイユ・ド・フランスあたりが次点でしょうか。
アクロバット飛行チームの発足時期としては、日本のブルーインパルスはどちらかといえば後発になります。
ブルーインパルスとは?うんちくまとめ🎶
- ブルーインパルスの正式名称は「航空自衛隊・航空教育集団・第4航空団・第11飛行隊」なのだ
- ブルーインパルスは松島基地を拠点とするアクロバット飛行専任の部隊なのだ
- ブルーインパルスは航空自衛隊を認知・理解してもらうための広告塔なのだ
- ブルーインパルスは現在が3代目のT4ブルーなのだ
- ブルーインパルスの展示飛行は、雲の高さでプログラムが変わるのだ
- アクロバット飛行チームは世界各国にあるのだ
今回はこんなところで。
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