こんにちは!
NHKの『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』、今回は「劇的進化中!レトルトカレーのお金の秘密」です。ここ数年でお馴染みのレトルトカレーが劇的進化しているんだとか。
今3000種類以上あるといわれるレトルトカレーの秘密のあれこれが明かされます!
ウンチクに役立つワードは、「有名店コラボレトルトカレー」「箱ごとチン」「ご当地レトルトカレー」です!
レトルトカレーのお金の秘密!いま固形ルーより売れているレトルトカレー!なぜ、こんなに人気なの!?そこには劇的進化がいくつも。世界中から珍しいスパイスが入手できるようになった理由とは?箱ごとチンが可能になった最新技術!さらに!全国各地に誕生している「ご当地レトルトカレー」の最新トレンドにも迫る!
カネオくんが解説!レトルトカレーのお金の秘密!!放送日と出演者
【放送日】2020年9月26日
【司 会】有吉弘行、田牧そら
【出 演】かたせ梨乃,渡辺徹,秋山竜次
【語 り】ノブ
【放 送】 毎週土曜 [総合] 午後8時15分~8時45分
【再放送】 翌週月曜 [総合] 午後11時45分~0時15分/翌週土曜 [総合] 午前9時30分~10時00分
カネオくんが解説!レトルトカレーのお金の秘密!!レトルトカレー市場成長中!
レトルトカレーの始祖:ボンカレーの誕生
レトルトカレーの誕生は1968年。大塚食品のボンカレーでした。発売当初は阪神地区限定でしたが、課題の残る初期のパウチを改良することで、翌1969年、全国販売となったんだとか。
発売当初は薬品っぽいレトルトの見てくれのマイナスイメージのせいで売れなかったんだそう。
転機となったのが1969年のアポロ11号の月面着陸。宇宙飛行士がレトルト食品の宇宙食を食べる映像が流れたことで、レトルト食品のイメージが大きくアップ!CM効果もあいまって大ブームへと流れが変わったようです。
カレー市場はどう変わってきた?ルーvsレトルトの売り上げの今昔
2000年代初期、カレー市場ではレトルトよりも固形ルーのほうが売れていましたが、固形ルーは年々売り上げが減少し続けているようです。
レトルトは同じ時期、右肩上がりの成長をずっと続けています。
2016年以降、固形ルーとレトルトの売り上げが逆転し、2019年には、固形ルーの売り上げ425億円に対し、レトルトは500億円を突破するほどに成長。まだまだ右肩上がりの傾向は続いているようです。
こんなことを知った上でスーパーに行ってみましょう!カレーの陳列棚を見てみると、勢力差がそのまま商品陳列棚の面積で表現されているかもしれませんよ。
カネオくんが解説!レトルトカレーのお金の秘密!!レトルトカレーの進化①:スパイスの種類が倍増!
グリコのレトルトカレーLEE:使用スパイス種類倍増で売り上げ1.5倍!
10倍、20倍の辛さが人気のカレーで登場したのは1986年。
このLEEが2016年に大きく進化をしたんだとか。
今までに使っていた20種類のスパイスを倍の40種類に増やして、辛さだけじゃなくて香りやうま味も楽しめるような味わいに改良。
その結果、10年前の売り上げに比べて1.5倍の売り上げになったんだそうな。
国内スパイス市場の拡大:15種類が100種類以上へ
レトルトカレーの市場拡大と同じように、スパイス市場も年々右肩上がりの成長を続けているんです。
2007年の国内スパイス市場規模は71億円だったものが、2019年には124億円にも拡大してるんです。
スパイスメーカーのスパイス調達先も拡大し、現在はおよそ40か国(インド、ベトナム、タイ、マレーシア、エジプト、フィリピン、インドネシア、カンボジア、モロッコ、ジャマイカ、パキスタン、スリランカ、イラン、ブラジル、ロシア、オーストラリア、パプアニューギニア、南アフリカ、北マケドニア、中国、スェーデン、イギリス、ベルギー、フランス、韓国、ドイツ、スペイン、イタリア、トルコ、カナダ、アメリカ、メキシコ、グアテマラ、エクアドル、ペルー、ウガンダ、マダガスカル)。
今では世界中から100種類以上のスパイスが日本に入ってくるようになったんだとか。20年前は日本に入ってくるスパイスが15種類程度。使うスパイスの種類と分量の組み合わせはもはや無限大。
スパイスの組み合わせで生み出される、辛み、香り、うま味の世界は底無しの深い深い場所になっていそうですね。スパイス沼とでも呼ぶんでしょうか?
新種のスパイスも注目されています。パラダイスグレイン(ガーナ原産)は、こしょうや生姜のような辛みとかんきつ系の香りが特徴のスパイス。カレーへの利用も目下絶賛研究中なんだそうな。
スパイスの新しい組み合わせでこれからぞくぞくと登場してくる新しい風味のカレー、今から楽しみですね〜
カネオくんが解説!レトルトカレーのお金の秘密!!レトルトカレーの進化②:有名カレー店とのコラボレトルトカレー登場!
お店に行けば行列必至のカレー有名店。並んでも食べたくなる有名店のカレーを自宅でも食べることができるんです!
近年増えているのが有名カレー店のレトルトカレー。常連客もおいしさを保証してくれています。
どんな名店が出しているんでしょうか?全店制覇してみたくなりますよね!
コラボレトルトカレー、以前はお店側が企画しても2000個からしか製造を受けてくれなかったものが、昨今のレトルトカレー人気を追い風にして、100個からでも受けてくれるメーカーが増えたんだとか。お店にしてみれば、売れ残り在庫のリスクが格段に減ったっていうことで、手を出しやすくなったんですね。
中には、結婚式のお土産用とか、個人の好みに合わせたオリジナルカレーまで作ってくれるようなメーカーもあるんだそうな。
こんなところにも、画一的な大量生産・大量消費から多様化へと向かう変化の兆しが見えてくるんですな。
カネオくんが解説!レトルトカレーのお金の秘密!!レトルトカレーの進化③:他業種も参入・オリジナルレトルトカレー登場!
他業種からの参入で有名なのが、無印良品のバターチキンカレー。お値段¥350でお求め安くしかもうまい!
さらに参入が進み、お茶屋さんの抹茶カレー(¥550)、水族館のカレ(¥1100)、消防署のカレー(¥390)なんてのも。
抹茶カレーは抹茶カラーそのもの。一体どんな風味なんだろ?興味あります。
自分の好みに合わせたオリジナルカレーを作ってしまった有名人も登場。卓球の水谷隼選手。試合の転戦先のお供にしているんだとか。
カネオくんが解説!レトルトカレーのお金の秘密!!レトルトカレーの進化④:箱ごとレンチン!
1968年に誕生したボンカレーのパウチは透明素材のもの。保存期間が短いものでしたが、翌1969年にはアルミパウチに進化して全国展開できるようになったんです。
発売当初から、レトルトカレーを温めるのは、パウチごと湯煎するか、お皿に移してレンジでチンするかですよね?
なんでそのままレンジでチンできないんでしょうか?
そもそも電子レンジはマイクロ波を食材に当てることで加熱することができるんですが、アルミパウチに使われるアルミがマイクロ波を通さない素材なんです。そのため、パウチのまま温めることができないんです。
ところが近年、パウチ用の高温に耐えられるプラスチック新素材の開発に成功したことで状況が変わったんです。なんと完成までに10年!ついに、箱ごとレンチンできるボンカレーの爆誕です!
カネオくんが解説!レトルトカレーのお金の秘密!!ご当地レトルトカレー
解説してくれたのは、東京・浅草のご当地レトルトカレー専門店の店長さん。
ご当地の名産品を使ったレトルトカレーが町おこしの切り札になっているんだとか。
山梨県のほうとうカレー(¥648)
和歌山県橋本市のひねキングカレー
広島県の牡蠣カレー(¥500)
さらに!鹿やイノシシの肉など、ジビエを使ったご当地カレーも人気なんだそうな。高タンパク低カロリーのヘルシーフードというのも人気の理由のひとつなんだとか。
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