サイエンスZEROで新型コロナ新常識と治療薬最新研究をご紹介!治療薬最先端研究と感染予防対策!

サイエンスZERO

こんにちは。

NHK Eテレで放送している『サイエンスZERO』。毎回毎回いま話題の最先端の科学と技術をとっても分かりやすく解説してくれるので、ワタクシの大好きな番組でもあります。今回は、2020年7月5日放送の「徹底分析!コロナ新常識&治療薬最新研究」ご紹介します!

長期化する新型コロナ。治療薬の最先端研究から身近な感染予防対策のポイントまで、最新情報を科学の視点でお伝えする。接触感染・飛まつ感染を予防するために知っておきたい基礎知識を「可視化実験」でわかりやすく紹介。そして、日本が誇るスーパーコンピューター「富岳」を活用した薬の探索が行われている現場を取材、大きな成果が期待されるシミュレーションの最新映像も公開する。早期終息に向けて、今できることは?

 

サイエンスZEROで新型コロナ新常識と治療薬最新研究をご紹介!〜放送日と出演者は?

【放送日】2020年7月5日

【司 会】小島瑠璃子、森田洋平
【解 説】土屋敏之
【語 り】川野剛稔

【放 送】 毎週日曜 [Eテレ] 午後11時30分~0時
【再放送】 翌週土曜 [Eテレ] 午前11時~11時30分



サイエンスZEROで新型コロナ新常識と治療薬最新研究をご紹介!新薬開発に世界No.1スーパーコンピュータ「富岳(ふがく)」を投入!何が分かってきた?

薬のリアル!まだ決定打となる治療薬はまだ見つかってない!

レムデシビル、アビガンのほか、10種類以上の薬が治験の真っ最中!とのこと。治験の結果、有効な治療薬が早く見つかるといいですよね!

治療薬早期開発へ!日本が誇る世界一のスーパーコンピュータ「富岳(ふがく)」を投入!

先ごろニュースになった日本が開発したスーパーコンピュータ「富岳(ふがく)」。本来は2021年からの運用スタートだったそうですが、新型コロナウィルスの治療薬開発のため、2020年4月から前倒しでの運用となったそう。

コンピュータが治療薬開発のどこに役立つのか?

体内に入ったウィルスは、増殖するときに必要となるタンパク質を作るんだとか。

そのタンパク質にはカギ穴みたいなものがあって、そこを手掛かりにして増殖していくらしく、増殖する前にそのカギ穴にぴったりはまる形の薬で埋めてしまえば増殖できなくなるはず!

ということで、タンパク質のカギ穴にぴったりはまる薬を、膨大な候補の中から手当たり次第計算で試すシミュレーションに富岳が使われているんだそう。超高速計算が得意なスーパーコンピュータにはピッタリ!なんと、500兆分の1秒ごとの状態を計算しているんだって!

こうしたシミュレーションをすでに2100種類以上もこなし、実際にその中から有力な治療薬の候補も見つかっているんだそう。医学・薬学分野だけでなく、サイエンス総力戦ですね!治療薬獲得の期待がますます高まりますね!

富岳での治療薬候補の発見!その先は?

富岳が見つけた候補の数々。この後すぐに治療薬になるわけじゃぁありません。

「化学(ばけがく)的に、ウィルス由来のタンパク質のカギ穴にはまりそうだ」ということが分かっただで、今後さらに細胞レベルの実験、動物実験、ヒトの臨床試験というプロセスを経て、薬に仕上げていくことになるんです。

まだまだ時間は必要なんでしょうけど、大きな希望ですよね!



サイエンスZEROで新型コロナ新常識と治療薬最新研究をご紹介!可視化実験で分かる?接触感染予防法とは?

飛まつシミュレーションにも富岳が活躍!

よくあるオフィスの風景。「田の字」に並べたデスク。自分の対面の席に座ったヒトが、マスクをしないでちょっと大きめの声で話すと・・・

小さな飛まつはものすごい勢いで自分にもろかぶり、ちょっと大きめの飛まつは対面の席のヒトのデスク上に散らばる。

「富岳」が可視化した飛まつが散らばるこの景色。見えちゃうとゾッとしますよね。

飛まつ感染は、マスクをしたり、ソーシャルディスタンスを取れば、リスクを下げることができるけれども、デスク上に散らばってくっついた飛まつが手指にくっつくことから起こる接触感染が実はかなりやっかいだということが実験から分かってきました。

接触感染でウィルスが次々に広まる!可視化実験の結果はいかに?

感染制御の専門家監修のもと、オフィスを舞台とした実験が行われました。

感染者役の男性は無症状だが飛まつにウィルスが含まれている設定。当然マスクはしているけれども、自分の席では息苦しいときには時々マスクを外してしまうことを想定。その際に出る飛まつに見立てた蛍光塗料をスプレーする。そうすると、手やデスク上に蛍光塗料がべったりとくっつきます。

感染者役の男性の手からウィルスを含む飛まつが、オフィス内にどのように広がっていくのかを見ていく実験です。

設定は本当によくあるオフィスでの過ごし方。

取引先との電話、会議室での少人数のミーティング、上司への報告、休憩など。ごくごくありそうなことばかり。

そして1時間経過後には・・・被験者7名全員の手に蛍光塗料が付着!感染者役の男性とのやりとりがまったくなかったヒトの手にも蛍光塗料が!

ゾッとする結果です!


接触感染の原因、ハイタッチサーフェス!

不特定多数の人がよく触る場所のことをハイタッチサーフェス(高頻度接触環境表面)というそうな。オフィスでの仕事を模擬した蒸気の実験では、共用のコピー機、冷蔵庫。その他には、エレベータのボタン、電気のスイッチ、ドアノブ。

また、こじるりさんも指摘していたけど、水道の蛇口もこれに該当しちゃいますよね。せっかく入念に手を洗っても、水を止めるのに水栓のつまみに触れないといけないタイプの蛇口はやっかいです!肘を使って水を止められるレバー式ならOKですね。

さらに!やってはならないのが、トイレでのスマホ操作。暇つぶししたい気持ちは分かるけど、トイレはそもそも不特定多数が触るハイタッチサーフェスだらけなんです!ドアノブ、便座、流水レバー、トイレットペーパーホルダー・・・

そんなところを触った手でスマホをいじれば、どうなるか?想像できますよね?トイレから出る前にしっかり手を洗っても、いじったスマホを触ればまた手に付着です。

あちこちで付着してしまう蛍光塗料、特に指先に集中して付着していました。自分の行動を思い起こしてみても、たいがい使うのは指先ですもんね。

接触感染予防のおさらい!

  • なるべく顔に触らない!
  • トイレでスマホをいじらない!
  • 定期的にしっかり手指を洗う!
  • 定期的に除菌する!特に共用部分!
  • 消毒薬はポンプを押し切ったときに出る量が適量なので躊躇しないで押し切ること!
  • 特に指先をしっかり消毒する!
  • 完璧を求めすぎて挫折しないよう、やれる範囲で続けることが肝心!



サイエンスZEROで新型コロナ新常識と治療薬最新研究をご紹介!可視化実験で分かる?飛まつ感染予防法とは?

飛まつはマスクをつけることで防ぐことができますが、食事の時なんかはそうもいかないですよね。自分はしゃべらずに食べてても、周りもそうとは限らないですもんね。

そんな飛まつ感染を予防するには、部屋の換気が有効。空気が流れやすいように開口を2箇所設けると良いんですよね。

でも、オフィスによっては窓が開けられないなど、換気対策を取りづらいところがあるのもまた事実。

換気口が1か所しか開けられない場合でも、ちょっとした工夫で換気能力が大幅に改善できることが実験から分かったんです!

換気性能を実験で検証!スモークとレーザー光で換気を可視化!

スモークを充満させた約13畳の部屋にレーザー光を当てると、ゆらゆら、もやもやとスモークが漂っているのが良く見えるようになります。

ドアを2か所開けて換気した場合、ドアを開けた途端に空気が外へ流れ出て、換気完了まで7分。

ドアを1か所だけ開けて換気した場合、ドアを開けてもドア付近の空気だけしか動かず、換気完了まで45分。

ここで、開口部が1か所しかなくても換気性能を大幅アップさせるアイテムが登場!扇風機とサーユレーターです。

扇風機を開口部近くの内側に、外に向けて設置。たったこれだけで、21分に改善!

さらに、サーキュレーターを開口部付近から部屋の奥めがけて風を送るように設置。これで7分に!

ものすごい効果ですよね。ワタクシも早速影響されてサーキュレーター買っちゃいました!

飛まつ感染予防のおさらい!

  • マスクを着けて、飛まつをばら撒かない!
  • 部屋の換気に気をつける!サーキュレーター使うと換気効率大幅アップ!



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