こんにちは!
この記事では、『サイエンスZERO』2020年11月29日放送の「被害ゼロを目指せ!台風予測の最前線」のエッセンスを紹介していきます!
毎年のように台風に襲われ被害を受ける日本。進路の予測は向上したが、中心気圧や風速など「強度」の予測には課題がある。そこで研究者たちは航空機で台風の目の中に突入し直接観測を行うミッションに挑戦。強度予測の向上につながる気圧データの取得や、台風中心部の未知のメカニズムを発見するなど次々と成果を上げている。さらに将来の「スーパー台風」に備えて台風を人工的に制御しようという研究も。台風予測の最前線に迫る。
サイエンスZERO「被害ゼロを目指せ!台風予測の最前線」放送日と出演者は?
【放送日】2020年11月29日(日)午後11時30分~0時
【司 会】小島瑠璃子、森田洋平
【出 演】名古屋大学教授…坪木和久
【語 り】利根川真也
【再放送】 2020年12月5日(土)午前11時~11時30分
サイエンスZEROで台風予測の最前線を解説!台風発生プロセスのおさらい
台風発生のプロセスをおさらいしておきましょう。
- 温かい(海水温が高い、という意味)海の上で水蒸気が雲になる
- 発生した雲が集まって渦が生まれて中心の気圧が下がる
- 海からさらに水蒸気が供給されて勢力が強くなる
サイエンスZEROで台風予測の最前線を解説!台風予測には、進路の予測と勢力の予測がある!
台風の予測には、進路の予測と勢力の予測があるんだそう。
台風が発生すると、天気予報ででてくる日々の台風進路の丸が進路予測をあらわしているんだとか。予報円というそうで、台風の中心がどの範囲にありそうなのか、その予想を示しているんです。
そして勢力の予測とは、中心気圧を予測すること。「中心気圧は915ヘクトパスカルです」とかいうやつです。
台風が自分の住んでいるところにやってくるのか?強い台風なのか?確かにこの2つを特に気にしながら天気予報を見てますよね。
サイエンスZEROで台風予測の最前線を解説!台風の進路予測精度は大きく進歩!
台風の進路を予測する予報円。この予報円の大きさが小さいほど予測精度が上がっているということになるんです。
2019年時点の予報円の直径は1997年の予報円の半分以下。進路予測の精度は大きく向上しているんですね。
進路予測が正確になればなるほど、海のどこを通ってくるかが正確に分かるようになるので、台風の勢力の予測も精度が改善してくるんだと思いました。
サイエンスZEROで台風予測の最前線を解説!台風の勢力の予測精度アップのカギは海水温の把握だ!
台風の勢力の強さを表す大事な数字は中心気圧。
2020年9月に九州に接近した台風10号を例にして説明していました。中心気圧920hPa(ヘクトパスカル)という非常に強い勢力で接近すると予測され、進路にあたる鹿児島県の離島では自衛隊ヘリによる住民の事前避難も行われたということでした。
しかし実際にやってきたときには台風10号の勢力は大幅に弱まり945hPaという中心気圧だったそう。
予測に基づく事前避難ですが、結果的には大きな被害がなかったとはいえ、そのときにはベストな判断だったんだと思います。
で、台風10号が弱くなった大きな理由がその後の検証で分かったんだとか。
なんと、1個前の台風9号によって海がかき混ぜられたことがその理由なんだそう!
台風9号が海をかき混ぜた結果、海水温が大きく下がった部分を「たまたま」台風10号が通ったことで勢力が弱くなったってこと。
台風の強度を正しく予測するには、海水温の観測・予測と、進路の予測が非常に大事ってことがよくわかる事例でしたね〜
サイエンスZEROで台風予測の最前線を解説!海水温を予測する研究者の奮闘!
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